物理で紐解く心のしくみ塾 “天子屋” 文字だけで描く幾何学アート“文字曼荼羅アーティスト”天野武志ブログ

理系出身の曼荼羅アーティスト 天野武志が物理の世界から心や魂の概念を紐解き、その本質を伝えてゆきます。

心の周波数が高い人はガンになる?!周波数に関する誤解を解く3つのこと

昨日は心の波動について書きました。

波動を上げたい人が気をつける「3つのこと」 - 物理で紐解く心のしくみ塾 “天子屋” 文字だけで描く幾何学アート“文字曼荼羅アーティスト”天野武志ブログ

「わかりやすかった」と好評いただきました。

ありがとうございます。

 

今日は波動の性質についてもっと深い「周波数」に関するお話です。

多分、スピリチュアル界隈ではこの周波数について、完全に誤解しているのではないかと思います。

 

今日は、たくさんの人が陥っている周波数に関する誤解を解き、「なんとなく」が「なるほど!」になるような解説を3つのポイントにまとめてお話をしてゆきます。

 

1.そもそもの間違い

スピで取り扱われる「周波数」における間違い、その最たる例が「周波数が高い=良い、周波数が低い=悪い」という考え方です。

中には「良い、悪いということではないですが」と前置きしているにも関わらず、結局

「周波数が高い→宇宙と調和がとれている(つまり、良い)」

「周波数が低い→自我(エゴ)が強く出ている(つまり、悪い)」

という結論に結びつけています。

しかし、残念ながらこれは科学的な視点が欠落した思い込みと言わざるを得ません。

 

想像してみてください。

 

オーケストラの演奏は管楽器から弦楽器まで実に様々な音色を奏でていますが、

低音(低周波数)を出す楽器は悪ですか?

高音(高周波数)を出す楽器でなければ、精神的な癒しはないのでしょうか?

 

コントラバスの重低音はなぜ演奏全体に安定感をもたらすのでしょうか?

 

周波数の高い低いで善悪を決めてしまうなら、同じ楽器ひとつでも低音から高音まで音色がありますが、楽器そのものを、いや、音楽が人間にとって無意味なものであると言っていることになります。

 

人の精神というのも同じです。

ではなぜそのような間違いが起きているのでしょうか?

 

2.周波数はひとつじゃない

「周波数を上げる」や「周波数を高める」といった表現の根底にあるのが、私たちは何か一つ固有の周波数(振動数)なるものを持ち、それを高めたり低めたりしているという考え方です。

 

まずこのスタートから間違っています

 

例えば、私たちの身体を構成する元素のトップ5は

  1. 酸素 61%
  2. 炭素 23%
  3. 水素 10%
  4. 窒素 2.6%
  5. カルシウム 1.4%

です。

これ以外にも必須元素として20種類以上の元素があります。これらがそれぞれに違う振動数を持っています。

身体はたくさんの周波数を持っていることになりますね。

 

例えば、太陽は目に見える光(可視光)だけでも405THz〜790THz(THz:テラヘルツ)の周波数があります。

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太陽そのものを見ると白く見えますが、それはたくさんの色の光が織り重なってそう見えています。

私たちが認識することができる“色”は光の“波長(周波数)”の違いによって認識することができます。

↓(可視光の周波数)

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私たちの意識も常に無数の光の織り重なりなのです。それが常に同時に存在しているのです。

どれかひとつの周波数を使っているのではなく、全部を使っているのです。

だから、そもそも「周波数を上げるとか下げる」というものではないのす。

 

上の図を見て考えてみてください。

周波数の高い紫の光は素晴らしく、

周波数の低い赤の光は悪い

のでしょうか?

 

日本の色彩心理学において、たしかに紫は「高貴さ」の象徴ですが、同時に「情緒の不安定さ」の象徴でもあります。

また赤は「怒り」の象徴ですが、「活力」の象徴でもあります。

 

それぞれに一長一短の特徴をもっていて、人はいろんな場面でそれを活かして用いています。

周波数の高い光も低い光も、人のエゴや高貴さなどによらずそもそも存在しているものです。

周波数の「高い低い」で精神性を語ることってそもそも無意味ですよね。

 

あ、ちなみに放射線っていうのは、紫よりももっともっともっともっと周波数の高い電磁波です。放射線を浴び続けたら細胞死にます。

 

周波数も高過ぎたら逆に体に悪いです。

リアルに。

 

3.それぞれに役割がある

チャクラをイメージすれば分かりやすいのですが、身体や精神を機能させる周波数というのは色(周波数)のちがいがあります。

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こちらの図はそれぞれのチャクラの色と周波数の違いのイメージ図です。

これらが織り重なった状態には、下の図のような状態になります。

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糸掛曼荼羅のようですね。

これらの波動を全て重ね合わせて、ひとつの波動にして表すと

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こんな風になります。

これはひとつの波動にみえますが、本当は先に示した複数の波動が重ね合わさってできているのです。

 

それぞれの波動の、エネルギー(振れ幅)が増減したり、周波数が微妙に前後したりしながら、常に変化し続け、相互に影響を与え合っているのが私たちのエネルギーです。

 

「低い周波数=悪い」という考え方では、どうしても肉体や情緒、つまり、健康や自分の感情についてケアが出来ない状態になり、結局、衝動的になったり感情的になったりしますし、

 

「高い周波数=良い」という考え方では、霊性にばかり意識を奪われて目の前に現実に起きている問題を、誰かや何かのせいにして逃げる、という依存的な状態に陥りがちになります。

 

 

そんな状態から抜け出すには

今あなたがそんな状態に陥ってしまっていて、「周波数を上げる」とかそういうことを言われたり、考えたりしているのなら、思い出してください。

自分には全ての光(エネルギー)が備わっている」ことを。

 

ぜひ知っておいてください。

そして、腑に落としてください。

 

なぜなら、これが自分を信頼するということのスタートでありゴールだからです。

それを自覚することからです。

そして、自分が今どんな状態なのか、どこが強くてどこが弱いのかを知り、そこのエネルギーを高めたり落ち着かせたりすれば良いだけです。

 

そのためには、じっくり深く深呼吸をするか

よく寝るか、運動するくらいしかないんですよね。

実は…笑

 

 

オーケストラの指揮者として

たくさんの音色(周波数)をもったあなた。

そのオーケストラが協奏曲を奏でるか狂想曲を奏でるか。

 

和音を奏でたりソロになったり

盛り上がったり静寂を奏でたり

 

それぞれがひとつひとつ輝きながら全体が調和するように。それを指揮するのがあなた自身の役割です。

 

いつも全部が最高出力である必要はありません。むしろそんなの聴きたくないですよね笑

 

当たり前体操です。←これ言いたかっただけ笑

 

 

 

いかがでしたか?

周波数に関する誤解は解けたでしょうか?

今日の内容は少し複雑だったかもしれません。

もし気になることがあればコメントをくださいね。