始まりは小さな○○
以前、お世話になっている会社経営者の方とお話しした時のことです。
その社長さんは、現在経営されている会社の社長に就任した時は、かなり経営状況が厳しかったそうです。
当時負債は2000万円ほどあったそうです。
そこから半年間ほぼ無休&無給で働き、見事会社を立て直したそうです。
おはなしの中でとても勉強になったのは、
『売上が伸びない時というのは、得てしてコミュニケーションがうまくとれていない。
そういう時は、どこかで誰かに対する不平不満(要するに陰口)を言っている。』
ということでした。
ポイントは、
不平不満、愚痴があることが問題なのではなく、それを相手に直接伝えようとしない、自分の姿勢だということでした。
「直接話せばすぐ済むことをメールで片付けようとすることはその最たる例だ。」
とおっしゃっていました。
そして、社長さんから聞いたとても印象深い言葉が
『陰口は、自分の中にある相手の信頼感を落とすだけ』
でした。
陰口を言えば言うほど、自分自身の中でその人に対する不信がどんどん大きくなるんです。
不信からは不信しか生まれません。
それは、相手に対する不信よりももっと大きな問題を生み出してしまうものです。
どんな問題かというと、
『自己背信』
です。
自己背信(じこはいしん)とは、自分の考えや行動が間違っていたり、誤りがあることを認めようとしないことです。
自分の間違いを正当化してしまう。
相手のせい、まわりのせい、といった依存状態に陥る、
つまり、自分自身にウソをつくようになってしまうことです。
これが常態化すると、
「こうした方がよい」「これをやっておいた方がよい」
と、本当はやっておいた方がよいとわかっているにもかかわらず、それをやらない人になっていってしまうんですね。
すると、自分に対する信頼感もどんどん落ちて、自信もなくなりやる気も出なくなる。。。。
相手とのコミュニケーションもどんどん希薄になり、仕事のパフォーマンスもどんどん低下。
仕事のパフォーマンスの低下はお客様の満足度の低下に直結。
つまり売り上げはあがらない。。。。。。。
見事な
『負のスパイラル』
の完成ですね。。
始まりは小さな『陰口』からです。
こんな小さなことが、いとも簡単に会社を危機に陥れることができるんですね。
『たまには心のガス抜きも必要』
というけれど、それが全てを壊す自己背信のスタートだとしたら、、、、
あなたならどうしますか??