物理で紐解く心のしくみ塾 “天子屋” 文字だけで描く幾何学アート“文字曼荼羅アーティスト”天野武志ブログ

理系出身の曼荼羅アーティスト 天野武志が物理の世界から心や魂の概念を紐解き、その本質を伝えてゆきます。

波動を上げたい人が気をつける「3つのこと」

 

たぶん「波動を上げる」という言葉は一度や二度聞いたことがあると思います。

そして多くの人は(たぶんあなたも)波動は上がる方がいいと感じていると思います。

 

でも、スピリチュアル系の人が使うその「波動」について誤解が多いので、今日はそれについて、気をつけるべき3つのポイントを踏まえて解説します。

 

1.波動は上がるのではない

波動が上がるって言われて多くの人は下図の上側のようなイメージを持っているのではないでしょうか?

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安定のiPhoneのメモによる手描き図w

図中の点線のように、波動の基準ラインのようなものが上方向に移動する、というイメージです。

でも、実際の“波動が上がる”は基準ラインからの振れ幅が大きくなることです。

 

ですので、波動は“上がる”のではなく“高くなる”あるいは、“大きくなる”がより正しい表現です。

言葉の認識についてのことですが、言葉はその様子をより正確に認識するためにとても大切です。

 

海の波が大きくなったとしても、海面の基準ラインが大阪と東京で変わらないのと同じです。

常にその基準からどれだけの振れ幅(波の高さ)を持つかということです。

 

ところで海の波は常に高い方が良いのでしょうか?

そんなことはありません。

海水浴を楽しむ時は比較的穏やかな波の方が良いですし、サーフィンを楽しむのならある程度高い波があった方がいいです。

 

そうです。心の波動もTPOに応じて使い分けられる方がいいです。

クラシックのコンサートにロックンロールのノリは不要です❌

 

2.波動が高い=不安定

これは物理学では当たり前中の当たり前の概念ですが、(電子などの素粒子は)エネルギーは「低い方が安定した状態であり、高い方が不安定な状態」です。

 

波動とはエネルギーそのものです。

高い波動(波の振れ幅が大きい)はエネルギーが大きいです。

当たり前体操です。

 

スピリチュアル界隈では、波動が高い人の方がより心が落ち着いていて穏やかだ、という説明をされる人を見かけますが、物理的にはそれはとんでも論で真逆の考え方です。

 

波動が高い=エネルギーが高い人、言い換えれば元気な人のことです。

元気な人は“ワクワク・ドキドキ”していますよね?“ワクワク・ドキドキ”は“穏やか”ですか?

違います。

つまり、安定した人ではないです。

ワクワク・ドキドキは心が激しく動く状態のことです。

 

心を落ち着けたい人は波動を高めてはいけないのです。

深呼吸をして心の波を落ち着かせてください。

波動は低くてもいいのです。

 

3.波動高めたいのなら

逆に、「何かをしようと思う人」は波動を高めなければいけません。元気ないとやりたいこともできません。

 

(元気があればなんでもできる!!)

 

「何かをする」とは対象にエネルギーを伝えることです。(物理学的には「仕事をする」と言います)

エネルギーは高いところから低いところへ伝わります。

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なので、エネルギーを伝える対象よりも自分のエネルギーが高くなければなりません。

 

上司に「頑張ります!」と言っても、言う上司よりもエネルギー的に低ければあなたの言葉(気持ち)は伝わりません。

本当に頑張れる気持ちを作らなければその気持ちは相手には空虚な言葉として伝わります。

 

エネルギーを高めるには、外部からエネルギーをもらうか、自発的にエネルギーを生み出すかです。

 

「外部からエネルギーをもらう」とは、例えば好きな先輩からアドバイスをもらってモチベーションを上げたり、お気に入りの服を着たりする、のような事でよいです。

 

「自発的にエネルギーを生み出す」には、本当に自分が好きなことに実際にやることです。

自分の好きなことをやると、実は勝手にエネルギーは高まります。

それは周波数に関係するのですが、それは少しハードルが高いのでまた今度説明します。

 

 

いかがでしたか?

波動という概念についてきちんと理解していただけましたか?

 

とにかく、波動を高めたいのなら高めたら良いのですが、それは心をわざと不安定な状態にするということを認識しておいてください。

 

この認識を持っていなかったら、「好き」なことのはずなのになんで嫌なんだろう…と言うようなストレスに対して正しい対処ができなくなります。

 

いくら「好き」をやっていても、過剰になればストレスになるからです。

ストレスを解放する=エネルギーを安定させるには、休む事(やらない)が必要なのです。