それは魔法でも何でもなくて
心理学で、人の脳の特性を表す言葉に
「脳は空白を嫌う」
というのがある。
「昨日何食べた？」
「2+2=○ ←○に入る数は？」
「好きなことは何ですか？」
質問されると脳はついつい答えようとする。
律儀にちゃんと答えようとする。
人の脳は空白ができるとそこを無理矢理にでも埋めようとする。
この特性を使っているのが、
その分野の専門家でもないのに、
人のモチベーションを上げたり、
問題解決に導いたりできるのは、
ひとえにこの「脳は空白を嫌う」
性質を利用しているからに他ならない。
結局コーチやコンサル側にはその答えはなく、クライアント側に答えがある。
当たり前と言えば当たり前。
いかにその人の本音を引き出す質問をするか、
いかに問題の「解決」に意識をつけさせるか
できるコーチやコンサルタントは
その質問の「質」が良い。
そして、スピリチュアル系の人も知らず知らずのうちにこの特性を使っている。
チャネリングだのカードリーディングだの
なんだのと、
いかにも異次元世界と繋がってみたいな話ぶりでやっているが、
実際のところはこの「脳は空白を嫌う」特性を使っている。
まぁここで、
スピ系の
そういうのやってて
「自分は特別な能力があるんだ」
「本当に繋がっているんだ」
的な、
はなから受け入れ態勢のない人はもうここで退出しておいていただきたい。
お互いのために。
自分は知らずにいろいろやっていたけど、
そういう仕組みはいったいどうなっているんだろう？
という好奇心というか探究心というか、
その原理を知ろうという気のない人に
いちいち批判的なこと言われるのも
思われるのも鬱陶しいし。
信仰なき科学は不完全であり
科学なき宗教は盲目である
（アインシュタイン）
そう。
科学を無視するスピリチュアルは盲目。
単なるバカだ。
バカを相手にしていてもしょうがない。
というわけで、
好奇心旺盛な探究心に素直な人は
ぜひこの原則を知っておくと良い。
スピ系のカウンセリングでも、
リーディングでも、
とにかく最初に設定するのは
「なにを聴きたいですか？」
という質問だ。
そして、その設定は具体的であればあるほど良いと言われる。
「何を聴きたい」という漠然としたものよりも
「仕事を辞めるか辞めないか」であり
またそれよりも
「やりたいことをやるかやらないか」
という具合だ。
つまり、自分が抱えている課題や問題をより具体的に認識させて、もうすでに出ている答えを改めて認識させるだけだ。
つまり、誘導尋問。笑
なるべくしてなっているだけ。
特別なわけもなく、誰でもできる。
手順をおさらいすると
1質問して脳に空白をつくる
2より具体的な質問をする
3自ずと答えがでてしまう
なんともシンプル。
やることは「質問する」だけだ。
1時間1000円のセッションだろうが、
1時間100000円のセッションだろうが、
1時間1000000円のセッションだろうが、
やることはこれだけ。
断っておくけど、この仕組みがわかったからといって、すぐに値段設定をあげても無駄だということ。
頭で理解できているのと、
実際にそれができるかは別問題だから。
下手くそなくせに、バカ高い設定にしても嫌われるだけ。
練習を積んで、いかにも魔法を使っているかのように見せられるようにならなければ、
ただのぼったくり。
プロはそういう努力をしてきた人、
今もその努力を続けている人のことをいう。
そしてなによりも大切なのは、
クライアントに
「自分で答えを導けた」
という自信、成功体験を与えること。
そうすれば、そのクライアントはどんどん自立し、成長していく。
逆に、
「○○さんのおかげで」とか
「○○さんがいたら」とか
言わせようとしているカウンセラー、セラピスト、コーチは
ただのクソ。
相手を自分に依存させ、自分の優越感に浸っているバカ。
間違ってもそんなことをしてはいけない。
バカが増えるだけだから笑
社会にとって良くない笑
原理原則に則って、
心を自立に導き
お互いに新しい気づきや
成長に結びつけていくような姿勢を
忘れてはいけない。
というわけで、
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*1:°ω°
