運命開拓、開運の神
今日は大雨の中、近江神宮へ。
朱色の桜門
が映(ば)える。
御祭神はご存知、天智天皇。
「天智」とは、天のように広く限りない智恵の意味。
天智天皇の御事績は政治、経済、文化の多方面にわたります。
645年からの大化の改新により、日本で初めて元号が制定されました。(“大化”が制定された時の天皇は孝徳天皇です。その実政を担ったのが中大兄皇子のちの天智天皇)
時を司る帝にふさわしく、漏刻(ろうこく)(←水時計)を設け時刻制度を確立されたことでも有名ですね。
そんな天智天皇の和風諡号(わふうしごう)は「天命開別天皇」(あめみことひらかすわけのすめらみこと)です。
「天命を開く」
高い志を持ち、天命を世に知らしめ、新時代を切り開いたそのお姿を見事に表す御名であると思います。
大化の改新が645年の6月に始まったそうで、今年で1374年ですね。(←別になんも切りよくないけど笑)
そんな大改革を成し遂げた偉大な天皇でありながら、小倉百人一首の第一首目には
「秋の田の刈穂の庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」
があります。
天皇自らが稲穂を育て、それを刈る。
それは夜通しかまたは早朝からか…
どこまでも民と共にあるお姿。
それは天孫降臨における天照大御神様からの御神勅をこの御代においてもしっかりと受け継いでる証拠。
「天命を世に知らしめる」
まさに。
神社の創建は昭和15年と、最も新しい近江神宮ですが、長い天皇の歴史を感じ、そのご存在に改めて感謝が込み上げてくる、そんな神社ですね。
そんな清々しい気持ちを持って、帰りには三井寺にある開運そば食べて帰りましたとさ。